050-3187-7304業務用エアコンが冷えない原因とは？今すぐ確認したいチェックポイント
2025年6月18日更新
店舗やオフィスで業務用エアコンを使用しているにもかかわらず、「設定温度まで下がらない」「涼しくならない」といったトラブルが起きることは珍しくありません。
とくに夏場は顧客や従業員の快適性にも直結するため、早急な対処が必要です。
本記事では、業務用エアコンが冷えない主な原因と初期チェック方法、修理が必要な症状の見分け方までを詳しく解説します。
業務用エアコンが冷えなくなる理由は一つではない
業務用エアコンが冷えなくなる原因は1つではなく、複数の要因が絡んでいることが多いです。
使用年数の経過による劣化だけでなく、設置環境、内部の汚れ、冷媒の漏れ、リモコンの設定ミスなど、原因はさまざまです。
また、業務用エアコン特有の制御方式や設置条件によって、家庭用とは異なる不具合が起こるケースもあります。
家庭用とは異なる業務用ならではの注意点
業務用エアコンは天井埋込型やダクト型など、空間全体を効率的に冷やすことに重点が置かれています。
その分、風向調整や吸排気のバランスが複雑で、1カ所の不調が全体に影響を与えることもあります。
業務用はパワーがある分、トラブル時の影響範囲も広く、原因の特定が難しくなることがあるため、設置条件に応じた運用が求められます。
業務用エアコンが冷えないときの主な原因一覧
エアコンが冷えないと感じたときは、まず以下のような原因がないかをチェックしましょう。
特に業務用エアコンでは、内部の構造が複雑なため、ちょっとした汚れや設定ミスでも大きな性能低下を招くことがあります。
フィルターや熱交換器の汚れ
フィルターにホコリが詰まっていると、空気がうまく取り込めず風量が弱まります。
さらに、熱交換器に汚れがたまると冷媒との熱交換ができなくなり、設定温度まで冷却されません。
これらは目に見える範囲のため、自分で確認しやすいポイントでもあります。
自分で掃除する方法については、以下の記事も参考にしてください。
冷媒ガス漏れ（ガス不足）
冷媒ガスが不足すると、エアコンは一見正常に動作しているようでも、実際には冷却能力が大幅に低下します。
とくに長年使っている機器では、配管のつなぎ目から少しずつガスが漏れることがあり、気づかないまま性能が落ちていきます。
ガス漏れは専門業者による補充と漏れ箇所の修理が必要です。
室外機の不具合や設置環境の問題
室外機が直射日光に晒されている、または壁に囲まれて風通しが悪いと、熱をうまく逃がせず冷却効率が落ちます。
ファンが停止していたり、異音がする場合も故障のサインです。
室外機は冷房性能に直結するため、設置環境と動作状況の確認は必須です。
室内機の風量設定ミス・センサー異常
風量が「弱」や「自動」になっていると、冷気の循環が不十分になります。
また、温度センサーが汚れている、または誤作動していると、実際の室温と判断がズレてしまい、適切な冷却が行われません。
リモコンでの設定とセンサーの清掃も有効な対処法です。
電源・リモコン設定の不具合
知らぬ間に節電モードやタイマー運転が有効になっていると、冷房が効いていないように感じることがあります。
特に複数のリモコンが連動している業務用システムでは、設定ミスが全体の運転に影響することがあるため注意が必要です。
専門業者に依頼すべき症状とタイミング
初期対応で改善しない場合や、危険な兆候が見られるときは、迷わず専門業者に依頼しましょう。
業務用エアコンは高電圧や冷媒ガスを扱う精密機器であるため、安易な自己修理は故障の悪化や感電のリスクを伴います。
また、業務用エアコンは、定期的に点検をおこなってください。
点検については以下の記事をご確認ください。
冷媒漏れや基板故障などはプロ対応
冷媒ガスの漏れ、室内機・室外機の制御基板の不具合、ファンモーターの故障などは、専門知識と工具を要する修理項目です。
特に「エラーコードが出る」「電源が勝手に切れる」といった症状は、内部の電装系トラブルである可能性が高く、自力での対応は避けるべきです。
修理か買い替えか？
エアコンの使用年数が10年以上経過している場合は、修理しても他の部品が次々と故障するリスクがあります。
一般的に、修理費が新品価格の50％以上になるなら買い替えが推奨されます。
また、最新機種では省エネ性能が大幅に向上しており、電気代の削減にもつながるため、長期的には買い替えが得策となる場合もあります。
耐用年数も確認しておきましょう。
ただ、耐用年数についてはいくつもの考え方がありますので、以下の記事をご確認ください。
冷えない業務用エアコンは、まず原因の切り分けを
業務用エアコンが冷えないと感じたら、まずはフィルターの汚れやリモコン設定といった基本的なチェックから始めてみましょう。
それでも改善しない場合は、冷媒ガスの漏れや基板故障といった内部の不具合が考えられます。
そうしたときは、無理に自分で対応せず、信頼できる専門業者に相談することが大切です。
日頃のメンテナンスをしっかり行い、夏場の快適な空調環境を維持しましょう。
神奈川中央電気工事でも、業務用エアコンの修理・点検をおこなっています。
お使いの業務用の不具合を感じた際には、ぜひご相談ください。
