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業務用エアコンのフィルター掃除の方法と頻度|自分でできる?業者に頼むべき?

2025年5月13日更新

業務用エアコン

業務用エアコンは、オフィスや店舗、工場などさまざまな場所で日常的に稼働しています。

その性能を保ち、快適な空間を維持するためには、定期的なフィルター掃除が欠かせません。

 

特に汚れがたまりやすいフィルター部分は、掃除を怠ると電気代の増加や機器トラブルにつながるおそれがあります。

 

本記事では、フィルター掃除の重要性から掃除の手順、自分でできる範囲と業者に任せるべきケースまでを詳しく解説します。

 

なぜ業務用エアコンのフィルター掃除が必要なのか?

なぜ業務用エアコンのフィルター掃除が必要なのか?

業務用エアコンのフィルター掃除は、単に見た目を清潔に保つだけでなく、空調機器の性能と衛生環境を守るうえで重要です。

 

特に人の出入りが多く、ホコリや油分が舞いやすい環境では、フィルターの目詰まりが早く進行します。

定期的に掃除を行うことで、冷暖房の効きがよくなり、無駄な電力消費を防ぐことができます。

 

フィルターは空気の取り入れ口でもあるため、汚れていると、内部の機器や室内環境にも悪影響が及びます。

 

主なフィルターの役割

フィルターは空気中のホコリや花粉、油煙などを取り除く役割を持ちます。

このとき、異物が混入すると、熱交換器やファンに汚れが付着し、効率低下や故障の原因となります。

 

また、フィルターを通過した空気はそのまま室内に循環するため、フィルターの汚れがそのまま室内の空気質に直結します。

定期的に清掃をすることで、空調の効率と室内の空気環境を守ることができます。

 

掃除を怠ると起こるリスク

フィルター掃除を怠ると、冷暖房の効きが悪くなります。

汚れが目詰まりを起こし、空気の流れが制限されることで冷暖房効率が低下し、設定温度に達しにくくなるのです。

 

その結果、無駄な電力を使い続けることになり、電気代が増加します。

また、湿度が高い状態で放置するとカビの温床にもなり、異臭や健康被害を招く恐れもあります。

業務用エアコンのフィルター掃除の適切な頻度はどのくらい?

業務用エアコンのフィルター掃除の適切な頻度はどのくらい?

フィルター掃除の頻度は「半年に一度」といった一般的な目安もありますが、実際は使用環境や業種によって大きく異なります。

 

たとえばホコリが多く発生する現場や、油煙が多い飲食店などでは、1ヶ月に1回でも不十分な場合があります。

空調機器に過度な負荷をかけないためにも、自社の使用状況に応じた頻度でメンテナンスすることが重要です。

 

業務用エアコンのフィルター掃除の手順

業務用エアコンのフィルター掃除の手順

フィルター掃除は、作業手順を守ればある程度は自分で行うことも可能です。

ただし、業務用エアコンは天井埋込型や大型タイプが多く、高所作業になるため、安全対策も重要です。

 

メーカーによって構造は異なりますが、基本的な掃除の流れを理解しておけば、日常のメンテナンスとして十分に対応できます。

以下で、自分で行う際の基本手順と注意点を紹介します。

 

自分でできる掃除方法

まずは電源を切り、誤作動や感電のリスクを防ぎます。

その後、エアコンの前面パネルを開け、フィルターを慎重に取り外します。

フィルターが大きく、落としやすいので、脚立はしっかり安定させましょう。

取り外したフィルターは、掃除機でホコリを吸い取り、水洗いして汚れを落とします。

洗剤を使う場合は中性洗剤を薄めたものが無難です。

十分に乾燥させたうえで元に戻し、動作確認を行えば完了です。

 

掃除時の注意点

フィルター掃除の際にはいくつかの注意点があります。

 

まず、力任せに外そうとするとフィルターやフレームが破損する可能性があります。

また、水洗い後に濡れたまま戻してしまうと、カビの繁殖や臭いの原因になります。

高圧洗浄機を使うのもフィルターを傷めるリスクがあるため避けましょう。

 

取り外し時にネジや部品を紛失しないよう、作業スペースを整えてから行うのもポイントです。

 

自分で掃除できる範囲と業者に任せる範囲

自分で掃除できる範囲と業者に任せる範囲

業務用エアコンの掃除には、自身で対応できる部分と、専門業者に任せるべき部分があります。

誤って分解してしまうと保証外になるケースや、内部部品の破損につながるリスクもあるため、範囲を見極めて対応を検討しましょう。

 

以下では、どこまでが自己対応で、どのような作業が業者に依頼すべき範囲なのかを解説します。

 

自分で対応できる範囲

一般的なフィルターの掃除や、外側の拭き掃除程度であれば、自分で行うことができます。

また、簡単な異音チェックや、エアフローの確認も日常的な点検として有効です。

これらをこまめに行うことで、トラブルの早期発見にもつながります。

 

ただし、「エアコン内部の分解、配管まわりの清掃、熱交換器の洗浄」は専門的な知識が必要です。

無理をして行うと事故や故障につながります。

 

業者に任せた方がよいケース

エアコン内部の高圧洗浄や、熱交換器・ファン部分のクリーニングは専門業者に依頼しましょう。

これらは本体の一部を分解して行う必要があり、経験と知識がなければ破損や水漏れのリスクがあります。

 

特に異臭やカビの発生、フィルター掃除をしても効きが悪いといった症状がある場合は、内部に汚れが蓄積している可能性が高いため、プロの手による分解洗浄をおすすめします。

 

業務用エアコンのフィルターは定期的な掃除を欠かさずに!

業務用エアコンのフィルターは定期的な掃除を欠かさずに!

業務用エアコンのフィルターは、ご自身でも掃除できます。

定期的に掃除をしておけば故障のリスクを防げるので、できるだけ小まめに掃除を行いましょう。

 

ただし、すでに故障の疑いがある場合や汚れが詰まり過ぎている場合には、業者への依頼を検討しましょう。

神奈川中央電気工事でも、業務用エアコンの修理・クリーニングを行っていますので、不具合がある際にはぜひご相談ください。

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