電気工事 ブログ

分電盤交換は自分でできる?DIYは基本的にNG!

2025年4月19日更新

分電盤の交換は自分で行える作業ではありません。

知識のない状態で分電盤に手を加えると、重大な事故や法的問題に発展するおそれがあります。

 

この記事では、分電盤交換に関する基礎知識から、専門業者に依頼する理由、DIYが許されるケースの限界、費用の目安までを順を追ってご紹介します。

 

分電盤とは?主な役割

分電盤とは?

分電盤とは、家庭に引き込まれた電気を各部屋や回路に分配する装置です。

ブレーカーや漏電遮断器が組み込まれており、安全に電力を供給するための中枢と言えます。

過電流や漏電の際に自動的に電気を遮断する役割があり、電気の「見張り番」のような存在です。

 

構造は一見シンプルに見えても、複雑な電気配線が内部で緻密に接続されています。

そのため、専門知識なく触ることは非常に危険です。

 

分電盤の場所と構造について

分電盤は玄関や廊下の高所に設置されているのが一般的で、中には主幹ブレーカーと個別の回路ブレーカーが並んでいます。

見た目はシンプルでも、内部は精密な電気配線が張り巡らされており、専門知識なしでの取り扱いは非常に危険です。

 

分電盤交換が必要になるケース

分電盤交換が必要になるケース

分電盤の交換が必要になるのは、主に経年劣化・容量不足・機器故障などが原因です。

 

目安として、築20年以上経過した住宅では、分電盤の性能が低下し、火災リスクが高まります。

また、電気容量の多い家電を複数使うとブレーカーが頻繁に落ちるようになり、容量アップを目的とした交換が求められます。

その他、漏電遮断器の不具合や、太陽光発電などの新設備導入時にも分電盤の見直しが必要になるケースがあります。

 

分電盤交換を自分で行なってはいけない理由

分電盤交換を自分で行なってはいけない理由

分電盤の交換には「電気工事士」の資格が必要です。

これは電気工事士法により明確に定められており、無資格者が工事を行った場合、罰則の対象になります。

 

安全面でも、自身や家族に感電・火災といった重大なリスクが及ぶ可能性があるため、絶対に避けるべきです。

たとえ動画や解説記事を参考にしても、電気は見えない危険であり、一歩間違えば命に関わります。

 

知識と経験をもつプロに任せましょう。

 

DIYでできるのは「点検」や「ブレーカー確認」まで

電気工事士の資格がない人に許されているのは、あくまでブレーカーのオンオフや、分電盤の外観チェックまでです。

 

焦げや異音、異臭などの異常に気づいたら、速やかに専門業者に連絡してください。

DIYでできそうに見える作業でも、内部の配線に触れれば違法行為になります。

 

安全に使用するためには、日常の点検範囲に留めておくことが重要です。

 

分電盤交換を業者に依頼した場合の費用相場

分電盤交換を業者に依頼した場合の費用相場

分電盤交換の費用は、標準的な家庭用で5万~15万円程度が相場です。

 

費用は主に「部材代+工賃+出張費」で構成されており、容量や設置環境によって上下します。

太陽光パネルや蓄電池と連携する高機能タイプだと、20万円以上になることもあります。

 

複数の業者に見積もりを依頼することで、適正価格や工事内容の比較ができ、費用面の不安も軽減できます。

 

作業時間は半日~1日程度が一般的

分電盤の交換工事は、作業自体は半日程度で完了することが多いです。

ただし、事前の現地調査や契約・資材手配のため、トータルでは数日~1週間の準備期間がかかることもあります。

 

分電盤交換の業者選びのポイント

分電盤交換の業者選びのポイント

分電盤の交換は法律上、自分で行うことができないため、必ず有資格の専門業者に依頼する必要があります。

しかし、業者によって費用や対応品質に大きな差があります。

 

そのため、単に「近いから」「安いから」だけで決めるのではなく、信頼性や実績を総合的に判断すると良いでしょう。

 

以下では、分電盤交換を安心して任せられる業者を選ぶために押さえておきたいポイントを2つご紹介します。

 

見積もりは2社以上から取る

分電盤の交換費用は住宅の規模や分電盤の種類によって変動するため、1社だけの見積もりでは相場感をつかめません。

必ず2社以上から見積もりを取得し、金額だけでなく工事内容や内訳も比較しましょう。

 

また、見積時の説明が不十分だったり、質問に対する回答が曖昧だったりする業者は避けた方が良いです。

価格が安いからといって即決せず、対応の丁寧さや信頼感、アフターサービスの有無も判断材料に加えて考えましょう。

 

資格保有者か、施工実績はあるか

分電盤の交換は電気工事士の資格を持った技術者にしか許されていません。

そのため、依頼先が確実に資格を保有しているかどうかは最初に確認すべきポイントです。

 

加えて、過去に分電盤交換の施工実績があるかも重要な判断材料になります。

実績のある業者であれば、配線の複雑な住宅や追加の要望にも柔軟に対応できる可能性が高く、工事の完成度にも安心感があります。

可能であれば施工事例や口コミを事前に確認し、信頼できる技術者に依頼しましょう。

 

分電盤交換は専門業者に依頼してください

分電盤は適切な時期に交換すべき

分電盤交換は、自分でできる作業ではなく、電気工事士という国家資格を持つ専門業者に依頼する必要があります。

誤った施工は命の危険すらあるため、安易なDIYは絶対に避けるべきです。

 

異常に気づいたらまず点検を行い、必要であれば早めにプロへ相談することが安心・安全な選択につながります。

 

神奈川中央電気工事でも、分電盤交換を行なっております。

安心・安全の工事を心掛けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

お問い合わせ