業務用エアコンの耐用年数は何年?長持ちさせるコツも解説
2024年9月22日更新
オフィスなどに業務用エアコンをつけている場合は、耐用年数を確認しておきましょう。
もし耐用年数を超えているのであれば、交換を検討しましょう。
耐用年数を超えてしまうと、エアコンの効きが悪くなり、快適な環境で働けないからです。
本記事では、業務用エアコンの耐用年数について解説します。
業務用エアコンの耐用年数は3種類から考える
業務用エアコンの耐用年数と一重に言っても、耐用年数には3つの考え方があります。
- ・法定耐用年数
- ・物理的耐用年数
- ・経済的耐用年数
以下で、それぞれの考え方と年数について解説します。
業務用エアコンの法定耐用年数
業務用エアコンの法定耐用年数は、その設置方法と出力によって異なります。
この年数は固定資産の会計処理や一般的な寿命の目安として使用されますが、実際の耐久性とは必ずしも一致しません。
ダクト配管され建物と一体化したエアコンは建物附属設備とみなされ、出力22Kw超で15年、22Kw以下で13年の耐用年数が設定されています。
一方、ダクトのない可動式エアコンは「器具・備品」に分類され、6年の耐用年数となります。
これらの年数は会計上の指標であり、適切なメンテナンスによって実際の使用期間は変動する可能性があります。
業務用エアコンの物理的耐用年数
業務用エアコンの物理的耐用年数は、定期的なメンテナンスによって故障を最小限に抑えられる期間を指します。
これは法定耐用年数とは異なり、各部品ごとに設定されています。
例えば、フィルターは5年、コンデンサは10年が目安とされています。
物理的耐用年数を過ぎると、部品の故障率が上昇しますが、即座に使用不能になるわけではありません。
適切なメンテナンスを継続すれば、この期間を超えても使用できます。
ただし、年数を超えるほど故障リスクは高まります。
業務用エアコン経済的耐用年数
業務用エアコンの経済的耐用年数は、使用環境や管理状態によって大きく変動します。
適切な管理により、この期間を延ばせます。
業務用エアコンの修理時期と買い替え時期の判断
業務用エアコンの修理か買い替えの判断は、使用年数と修理内容を考慮します。
購入後7年以内であれば、修理費と新規購入費用を比較検討するのが賢明です。
9年以上経過すると、部品製造終了の可能性があり、修理が困難になることがあります。
15年以上経過したエアコンは、最新の省エネモデルへの買い替えで電気代が半減する可能性があるので買い替えを検討した方が良いでしょう。
なお、2000年以前のR22冷媒使用機器は、部品供給終了のリスクが高いため、早期の買い替えが望ましいです。
業務用エアコンを長持ちさせるためのコツ
業務用エアコンの耐用年数はあくまで目安です。
年数を超えても問題なく使用できているのであれば、早急に買い替える必要はありません。
しかし、長持ちさせるのであればしっかりと点検をする必要があります。
以下では業務用エアコンを長持ちさせるコツについて解説するので、ぜひ実施してみてください。
こまめなメンテナンス
業務用エアコンを長持ちさせるためには、こまめなメンテナンスが不可欠です。
業務用エアコンは定期的な点検とメンテナンスを前提に設計されているため、適切な手入れなしでは耐用年数を大幅に下回る寿命になる可能性があります。
とくに重要なのは、不具合が発生してからの対応ではなく、定期的な点検と清掃で問題を未然に防ぐことです。
特にフィルターは日常的に汚れが蓄積するため、頻繁に清掃してください。
購入後間もない時期から空調効率の低下や異音が発生する場合、メンテナンス不足が原因である可能性が高いです。
適切な点検と手入れを行ってエアコンの性能を維持し、長期間にわたって効率的に使用しましょう。
業者による定期点検の実施
業務用エアコンを長持ちさせるには、日常的なメンテナンスに加え、専門業者による定期点検の実施が大切です。
2〜3年に一度の頻度で業者に点検を依頼することで、素人では気づきにくい不具合を早期に発見し、対処できます。
専門業者は、一般ユーザーでは掃除しきれない箇所まで徹底的にクリーニングし、潜在的な問題を未然に防いでくれます。
また、専門的な知識と経験を活かし、エアコンの状態を正確に診断し、適切な対策を提案してくれます。
業務用エアコンの交換・修理・点検をご相談ください
業務用エアコンに「寿命かな?」と感じたら、まずはメンテナンスをしてみてください。
場合によってはメンテナンスするだけでエアコンの調子が良くなる可能性があります。
もしメンテナンスしても調子が戻らないのであれば、耐用年数を超えているか、不具合が発生している可能性があります。
ただし、これらは専門の業者でなければわかりません。
ですので、もし業務用エアコンの不具合があれば、ぜひ私たち神奈川中央電気工事までご相談ください。
点検、メンテナンス、修理、交換まで行います。
まずは現在のエアコンの状態を確認しますので、お気軽にご連絡ください。