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分電盤交換の適切な時期と法定耐用年数

2024年7月20日更新

分電盤交換の適切な時期と法定耐用年数

分電盤の交換時期を知っていますか?

 

分電盤には、法定耐用年数や適切な交換時期があります。

 

古い分電盤を使い続けると事故に繋がる恐れがあるので、必ず適切な時期に交換しましょう。

 

本記事で、分電盤交換の時期を解説するので、ぜひご確認ください。

 

そもそも分電盤ってどこのこと?

そもそも分電盤ってどこのこと?

分電盤は家庭の電気系統の中心的役割を果たす重要な装置で、主な機能は以下の通りです。

 

  • ・電力の分配…各部屋や大型家電に電力を適切に分配
  • ・安全管理…ブレーカーにより過電流を遮断し、回路のショートを防ぐ
  • ・漏電対策…漏電遮断器を備え、火災や感電事故を防止
  • ・部分的な電力制御…特定の部屋や回路のみの電力遮断が可能
  • ・電力使用量の可視化…最新の分電盤では、家庭内の電力消費量を確認できる

 

分電盤は家庭の電気安全と効率的な電力管理に不可欠な設備なのです。

 

分電盤の役割

分電盤は家庭の電気安全と効率的な電力管理を担う重要な装置です。

 

過剰電力使用やショートなどの問題を防ぎ、適切な電力分配を行います。

 

主な機能として、以下の3つが挙げられます。

 

  • ・電路遮断
  • ・配線用遮断器による電流制御
  • ・漏電遮断器による自動遮断機能

 

これらの機能により、各部屋で安全に電化製品を使用できます。

 

分電盤内の役割

分電盤内には、4種類のブレーカーが入っています。

 

それぞれの役割は、以下のとおりです。

 

  • ・リミッター(サービスブレーカー)…電力会社との契約に基づくブレーカで契約電量を超えると遮断
  • ・主幹ブレーカー(漏電ブレーカー)…漏電・分岐ブレーカに流れている電流が規定の値を超えると遮断
  • ・分岐ブレーカー(過電流遮断器)…一定以上の負荷がかかった時に遮断
  • ・感震ブレーカー…震度5以上の地震を感じたら回路を遮断

 

上記のように、分電盤は家庭の電力によるトラブルを防ぐ機能があります。

 

分電盤は適切な時期に交換すべき

分電盤は適切な時期に交換すべき

分電盤は適切な時期に交換しましょう。

経年劣化により安全機能が低下し、重大事故のリスクが高まるためです。

 

たとえば、10年以上使用した分電盤では、過負荷やショート時にブレーカーが正常に作動しない可能性があり、火災などの深刻な事故につながる恐れがあります。

 

以下で分電盤の法定耐用年数や交換した方が良い症状について解説するので、ご自宅の分電盤を確認してみてください。

 

分電盤の法定耐用年数

分電盤は法定耐用年数が15年と定められています。

 

しかし、各メーカーでは10年〜15年を交換目安としており、ほとんどのメーカーは13年での交換を推奨しています。

 

たとえば、パナソニックの場合は、公式サイトに以下のような記載があります。

 

住宅分電盤の内蔵ブレーカの更新推奨時期は13年とされています。
【(一社)日本電機工業会
「住宅用分電盤用遮断器の更新推奨時期に関する調査報告書(平成8年3月)より】
これを超えて使用されている場合は、住宅分電盤の更新をご検討ください。

引用元:住宅分電盤 – Panasonic

 

 古い住宅分電盤は、さまざまな電気のトラブルの原因になるので、適した時期に交換しましょう。

 

分電盤交換をした方が良い症状

分電盤の交換は、特定の症状が現れたらすぐに交換してください。

 

以下のような症状がみられる場合に、そのまま使い続けると危険です。

 

  • ・ブレーカーがよく落ちる
  • ・分電盤の表面が熱を帯びている
  • ・分電盤の表面が焦げている
  • ・分電盤から異音がする
  • ・分電盤がひび割れしている
  • ・照明が明るくなったり暗くなったりする
  • ・テレビの画面が乱れやすい

 

上記のような予兆がある場合h、年数に関係なく交換を検討してください。

 

漏電ブレーカー未設置の分電盤はすぐに交換

漏電ブレーカー未設置の分電盤は法律違反になるのですぐに交換してください。

 

特に1995年以前の分電盤や漏電ブレーカー未設置の分電盤は、現行の安全基準を満たしていません。

 

「まだ使える」などの理由は通用しないので、早急に交換しましょう。

 

分電盤のトラブルに注意

分電盤のトラブルに注意

分電盤やブレーカーの不具合は重大な事故につながる可能性があるため、適切な管理と交換が不可欠です。

 

適切な時期に交換しないと、以下のようなトラブルが起きます。

 

  • ・内蔵設備の寿命切れによる誤動作
  • ・物理的劣化による機能低下
  • ・新しい安全基準に適合しない古い分電盤の使用
  • ・主幹ブレーカー未設置による漏電検知の不能

 

これらの問題は、過負荷やショート時にブレーカーが正常に作動せず、火災などの重大事故を引き起こす可能性があります。

 

ですから、分電盤とブレーカーの定期的な点検と、必要に応じた更新は、家庭の電気安全を確保するためにとても重要なのです。

 

ご自宅の分電盤に違和感があればすぐに相談

ご自宅の分電盤に違和感があればすぐに相談

ご自宅の分電盤に違和感があれば、すぐに専門業者へ相談してください。

 

状況によって異なりますが、早急に交換しないと事故につながる恐れがあります。

 

しかし、分電盤を一般の方が触るのは大変危険ですので、業者に伝えて交換してもらいましょう。

 

もしお住まいが神奈川エリアであればぜひ私たち神奈川中央電気工事にご相談ください。

 

迅速にお伺いして、分電盤の状態を確認させていただきます。

 

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