EV電源工事の費用相場や流れ|DIYの設置はNG
2024年6月14日更新
「EV電源工事って、どこに頼めばいいんだろう」
「工事の流れもよくわからないし、費用も気になる…」
上記のようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
本記事では、EV電源工事の基礎知識や工事の流れ、費用相場などについて解説します。
自宅にEV充電設備を設置することで、いつでも安心して電気自動車を充電できるようになります。
本記事を読んで、安心して工事を依頼できるようになれば幸いです。
自宅用EV電源の種類は主に3つ
自宅に設置できるEV電源の種類は、主に以下の3つです。
- ・スタンドタイプ
- ・壁面取り付けコンセント
- ・V2H機器
それぞれの特徴について解説しますので、最も自宅に合ったEV電源を見つけてください。
スタンドタイプ
スタンドは、小さな柱のような機器を立てつける充電設備で、ショッピング施設などでよく目にするタイプです。
自宅での設置においては、スタンドタイプは建物と駐車場が離れている家に特におすすめです。
設置場所を自由に選べるため、自宅からの距離を気にせず、最適な場所に設置できるのが最大の利点といえます。
また、スタンドタイプは複数の車を同時に充電できることから、二台以上の車を所有している家庭でも便利に使用できます。
壁面取り付けコンセント
壁面取り付けコンセントは、駐車場や建物の壁面に直接取り付けるタイプの充電設備です。
駐車場と建物の距離があまり離れていない場合、このタイプがおすすめです。
充電用コンセントの価格は3,000円~1万円程度と比較的安価で、手軽に導入できるのが大きなメリット。
「普通充電器」と「急速充電器」の2種類があり、充電速度などの特徴が異なります。
- ・普通充電器(家庭向け)…自宅やホテルなど長時間の駐車向き
- ・急速充電器(施設向け)…高速道路やショッピング施設など短時間の駐車向け
V2H機器
V2Hは「ヴィークル・ツー・ホーム」の略称で、大容量バッテリーを自宅に設置するタイプの充電設備を指します。
他の機器と比べて、V2H機器ならではの優れたメリットが数多くあります。
- ・高出力で充電時間が短い
- ・車にたまっている電力を利用できる
機器本体の価格は約50~100万円と高額ですが、長期的な視点で自宅用EV電源の選択肢としてV2H機器を考えてみるのも一案です
EV電源の工事費用相場
EV電源を自宅に設置する際の費用目安は、製品と施工費用を合わせて10万円前後です。
ただし、この金額は分電盤からコンセント設置場所までの配線の長さなどの条件によって変動します。
例えば、分電盤とコンセント設置場所が近い場合は配線工事が簡単で済むため、費用は抑えられます。
一方、配線距離が長くなると、工事の手間が増え、費用も高くなる傾向があります。
また、コンセントの種類によっても価格差があります。
普通充電用のコンセントは比較的安価ですが、急速充電用のコンセントは高価です。
EV電源の工事費用は、設置状況やニーズに応じて変わるので、あらかじめ業者に確認しておきましょう。
EV電源工事前に知っておくべきこと
EV電源工事前に知っておくべき基礎知識について解説します。
電源工事をする前に、以下を必ず確認しておきましょう。
EV電源工事は「第二種電気工事士」以上の資格が必要
EV電源の設置工事には、第二種電気工事士の資格が必須です。
第二種電気工事士は、一般住宅や店舗などの600V以下で受電する設備の工事に従事できる資格です。
電気工事を素人が行うと、感電事故や漏電による火災などの重大な事故につながる恐れがあります。
だからこそ、専門的な知識と技術を持つ有資格者のみが工事を行うことが法律で定められているのです。
そのためEV電源工事は、安全面からも法律面からも、必ず第二種電気工事士以上の資格を持つ専門の施工業者に依頼しましょう。
EV電源工事の流れ
EV電源工事は、基本的に以下の流れで進みます。
- 1.施工業者の選定
- 2.現地調査
- 3.工事
EV電源工事の流れは、まず施工業者選びから始まります。
EV・PHEVの充電設備施工経験が豊富で、電気の契約容量や料金プランにも詳しい業者を選ぶのがポイントです。
次に、施工業者が現地調査を行い、設置場所や自宅の環境を確認して工事内容と費用を決定します。
現地調査には依頼者も立ち会う必要がありすので、日程の調整を行っておきましょう。
最後に、正式な見積りを基に契約を結び、工事日を決めます。
設置工事では、専用ブレーカーの設置、配線の敷設、充電用コンセントの設置を行い、最短半日で完了します。
工事中は、気になる点があれば施工業者に質問しましょう。
EV車を購入したら電源工事も検討しましょう
EV車を購入したら、基本的にはご自宅への電源工事も検討してください。
特殊な例を除いて(家の周辺に充電できる場所がある・会社などで充電できる など)、ほとんどのケースでご自宅にEV電源は必要になります。
しかし、DIYでEV電源を設置することはできないので、専門の業者へ依頼してください。
神奈川エリアであれば、私たち神奈川中央電気工事が迅速に伺います。
設置方法や種類など、事前に確認したい点がありましたらお気軽な相談からでも承ります。